群馬県境 第22回 (栃木県境) <燕巣山~物見山> 2018 6/23(土)前泊~24(日)
昨年の秋の続きは、燕巣山(つばくろすやま・2222m)から物見山へとほぼ北への縦走となりました。 燕巣山は特異標高の山(2が4つ)で栃木百名山に選定されています。 四郎峠を挟んで西に対峙している四郎岳(2156m)は群馬百名山です。
前泊した丸沼温泉・環湖荘は中々立派な一軒宿で、夕食も美味しくお風呂には大きな水槽がありニジマスが泳いでおりました。
目の前にある丸沼は釣り人にとっては憧れの湖のようです。
県境:群馬県片品村/栃木県日光市
丸沼温泉 環湖荘(1432m)(5:05発)~四郎沢(5:45)~四郎峠(1820m)(6:30 6:45)~1891m峰~燕巣山(2222m)(8:0
0 8:15)~2099m峰(10:00 10:15)~2091m峰(10:55)~最低鞍部(1995m)(12:10 12:20)~物見山(毘沙門山・2113
m)(12:45 13:00)~湯沢出合~大清水 駐車場(15:55着)
さて、縦走日の朝、丸沼はかなり冷え込んでおりました。
恐らく出発時の気温は10度前後だったと思います。
四郎沢沿いの登山道は相変わらず藪っぽく、昨夜の雨で草が濡れていてズボンがびしょ濡れになってしまいました。
県境の笹藪も濡れていると思うと気分が乗りませんでした。
(実際は乾いていました)
四郎峠から燕巣山へはシッカリした道ですが、相当急な登山道です。
ほとんど直線的に作られた道でした。
約3時間で燕巣山に登頂(2222m)、このピークが今回の県境の最高峰です。
中休止をして、ロングスパッツ・ラバー手袋を装着して笹藪に突入して行きました。
先頭は藪こぎが大好きなMさん、2番手はAさん、そして私です。
この県境はたいへん地味な稜線でして、名前のついている山は燕巣山と物見山だけです。
途中のピークも地形図に載っているのは、三角点のある2099m峰と2091m峰だけですので、ガスると現在置の特定が困難になるところでした。
幸いにして梅雨の中休みで天気は快晴、視界は完璧でした。
出だしは笹藪は深いものの下りでしたので、思いのほか楽でした。
この稜線は右側(栃木県側)の方が笹が深く、左側(群馬県側)はシラビソが多く下草は少なめでしたので尾根のやや左側を歩くようにしました。
小ピークを越えて2つ目のピークの登りが厄介でした。
相当な急斜面の中、岩も出てきておまけにシャクナゲの密藪でした。
鋸かナタが欲しい所でしたが、腕と体全体を使って強引に突破、これぞ藪こぎ魂!!
2099m峰への登りは小岩壁が出てきたので、右側から回り込み、その後は直登、三角点ピークのすぐ東に登りあげました。
シャクナゲに隠れてしまいそうな三角点は傾いて埋まっておりました。
2091m峰は特徴のないピークで樹林に囲まれていました。
東側の樹間から鬼怒沼湿原を見る事が出来ました。
ここから物見山まではほぼ真北に針路を取ります。
1995mの鞍部まで下り、後は登るだけです。
時々、鬼怒沼湿原が見えたりしますが、概ね笹藪の尾根です。
鞍部からは徐々に笹藪が深くなり、2050mを越えると傾斜も一段ときつくなりました。
鞍部まではAさんがリード、鞍部からはMさんが気合をいれてリード致しました。
時には頭までスッポリ隠れてしまいそうな笹藪でしたが、何とか突破して待望の物見山に到着・到達出来ました。
何でこんな事をするか、普通の人には理解できないでしょうが、これが中々面白いのです。
登山道はないので、何処を歩いても良いのですが、何処を登っていいか分からない。
全て自分で考え、自分で登る事が楽しいのかもしれません。
また藪こぎ自体は、雪のラッセルに通じるもが有ると思います。
1時前には物見山に到着、大休止、ここで単独の登山者と会いましたが、彼が私達があった唯一のパーティーでした。
この後、転げるように急な尾根を湯沢出合目がけて下りました。
行動時間は11時間、長丁場でしたが、充実した県境歩きとなりました。
山中、見た事のない角度からの日光白根山や女峰山の雄姿、原始の世界に戻ったような景色でした。
またシャクナゲの花が可憐に咲いていて、心を癒してくれました。
藪こぎによる県境走破は最高です。
次回は、いよいよ最後の栃木県境(物見山~鬼怒沼山~黒岩山~尾瀬沼)です。
またまた長丁場ですが、9割がた登山道がありますので、ある意味楽が出来るかもしれませんね。
お問い合わせお待ちしております。
登山教室 「山旅クラブ」
富澤光弘 <日本山岳ガイド協会 認定 山岳ガイド I >
前泊した丸沼温泉・環湖荘は中々立派な一軒宿で、夕食も美味しくお風呂には大きな水槽がありニジマスが泳いでおりました。
目の前にある丸沼は釣り人にとっては憧れの湖のようです。
県境:群馬県片品村/栃木県日光市
丸沼温泉 環湖荘(1432m)(5:05発)~四郎沢(5:45)~四郎峠(1820m)(6:30 6:45)~1891m峰~燕巣山(2222m)(8:0
0 8:15)~2099m峰(10:00 10:15)~2091m峰(10:55)~最低鞍部(1995m)(12:10 12:20)~物見山(毘沙門山・2113
m)(12:45 13:00)~湯沢出合~大清水 駐車場(15:55着)
さて、縦走日の朝、丸沼はかなり冷え込んでおりました。
恐らく出発時の気温は10度前後だったと思います。
四郎沢沿いの登山道は相変わらず藪っぽく、昨夜の雨で草が濡れていてズボンがびしょ濡れになってしまいました。
県境の笹藪も濡れていると思うと気分が乗りませんでした。
(実際は乾いていました)
四郎峠から燕巣山へはシッカリした道ですが、相当急な登山道です。
ほとんど直線的に作られた道でした。
約3時間で燕巣山に登頂(2222m)、このピークが今回の県境の最高峰です。
中休止をして、ロングスパッツ・ラバー手袋を装着して笹藪に突入して行きました。
先頭は藪こぎが大好きなMさん、2番手はAさん、そして私です。
この県境はたいへん地味な稜線でして、名前のついている山は燕巣山と物見山だけです。
途中のピークも地形図に載っているのは、三角点のある2099m峰と2091m峰だけですので、ガスると現在置の特定が困難になるところでした。
幸いにして梅雨の中休みで天気は快晴、視界は完璧でした。
出だしは笹藪は深いものの下りでしたので、思いのほか楽でした。
この稜線は右側(栃木県側)の方が笹が深く、左側(群馬県側)はシラビソが多く下草は少なめでしたので尾根のやや左側を歩くようにしました。
小ピークを越えて2つ目のピークの登りが厄介でした。
相当な急斜面の中、岩も出てきておまけにシャクナゲの密藪でした。
鋸かナタが欲しい所でしたが、腕と体全体を使って強引に突破、これぞ藪こぎ魂!!
2099m峰への登りは小岩壁が出てきたので、右側から回り込み、その後は直登、三角点ピークのすぐ東に登りあげました。
シャクナゲに隠れてしまいそうな三角点は傾いて埋まっておりました。
2091m峰は特徴のないピークで樹林に囲まれていました。
東側の樹間から鬼怒沼湿原を見る事が出来ました。
ここから物見山まではほぼ真北に針路を取ります。
1995mの鞍部まで下り、後は登るだけです。
時々、鬼怒沼湿原が見えたりしますが、概ね笹藪の尾根です。
鞍部からは徐々に笹藪が深くなり、2050mを越えると傾斜も一段ときつくなりました。
鞍部まではAさんがリード、鞍部からはMさんが気合をいれてリード致しました。
時には頭までスッポリ隠れてしまいそうな笹藪でしたが、何とか突破して待望の物見山に到着・到達出来ました。
何でこんな事をするか、普通の人には理解できないでしょうが、これが中々面白いのです。
登山道はないので、何処を歩いても良いのですが、何処を登っていいか分からない。
全て自分で考え、自分で登る事が楽しいのかもしれません。
また藪こぎ自体は、雪のラッセルに通じるもが有ると思います。
1時前には物見山に到着、大休止、ここで単独の登山者と会いましたが、彼が私達があった唯一のパーティーでした。
この後、転げるように急な尾根を湯沢出合目がけて下りました。
行動時間は11時間、長丁場でしたが、充実した県境歩きとなりました。
山中、見た事のない角度からの日光白根山や女峰山の雄姿、原始の世界に戻ったような景色でした。
またシャクナゲの花が可憐に咲いていて、心を癒してくれました。
藪こぎによる県境走破は最高です。
次回は、いよいよ最後の栃木県境(物見山~鬼怒沼山~黒岩山~尾瀬沼)です。
またまた長丁場ですが、9割がた登山道がありますので、ある意味楽が出来るかもしれませんね。
お問い合わせお待ちしております。
登山教室 「山旅クラブ」
富澤光弘 <日本山岳ガイド協会 認定 山岳ガイド I >
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