行ってきました、最も難しいと言われている「群馬百名山」の阿能川岳(あのうがわだけ・1611m)に! 一般の人には知られていませんが、一部のマニアの間では谷川岳南面の好展望の山として有名です。 場所は谷川岳の南、関越自動車道の関越トンネルのほぼ真上にあります。 標高も1611mとそれほど高くないのですが、先ず登山道がありません。無積雪期には猛烈な藪山となるために、登山はおのずと積雪期に限られます。 厳冬期は今度は猛烈なラッセルと吹雪になりますので、本当に登れるのは3月〜4月にかけての雪がしまってきた残雪期に限定されます。 今回は、雪の状態はベストに近かったと思います。 積雪は平均で2〜3mでしょうか、ワカンも持参しましたがツボ足でOKでした。 またアイスバーンになっている箇所もなく、お助けスリングのみで、ロープは一度も使用しませんでした。 天候は、ほぼ快晴・無風または微風、ただし気温は高くタップリと汗を掻きました。 さて、私達は登頂できたのでしょうか。 概略コースは下記の通りです。 仏岩P(840m)〜赤谷越(仏岩峠・1014m)〜ヨシガ沢山(1117m)〜鉄塔(1130m)〜1230m点〜鍋クウシ山(1314m)〜 天子山(1390m)〜岩峰群(およそ4峰)〜三岩山(1568m)〜阿能川岳(1611m)の往復 結果的にはY君は三岩山まで(9合目かな)、Yさんと私はかろうじて登頂出来ました。 はっきりは覚えておりませんが、登りに7時間近くかかったと思います。 下りも5時間前後で、行動時間は何と11時間40分も掛かりました。 最後の下りはヘッドランプぎりぎり手前といったきわどい山行となりました。 トレースはあり(若い男性2人が先行)、ルートファインディングは楽でしたが、湿雪と高温により思った以上にペースが上がらず、全員かなりの疲労感の中の登行となりました。 水も1.2L持参しましたが、明らかに足りませんでした。 何とか厄介な岩峰群を突破して三岩山に到着、目の前に山頂が見えるのですが、ここからが見た目以上に時間がかかります。 山頂に到着した時は、正直ホットしました。 景色は最高! 360度の大展望ですが、特に谷川岳南面の岩場<幕岩〜俎ー(まないたぐら)〜川棚ノ頭>は圧巻の迫力でした。 その右には本峰の谷川岳、左には万太郎山〜仙ノ倉山への県境稜線が真っ白に輝いておりました。 いつまでも眺めていたい景色でしたが、ヘッドランプは避けたいので一服だけして下山に移りました。 距離が長いコースですので、下りと言えど決して楽ではありませんでした。 最後には膝にもきましたが、何とか仏岩Pに戻る事が出来ました。 やっぱり阿能川岳は甘くありません。 何回登っても、楽だと思った事は一度もありません。 皆さん、チャレンジする際は万全の準備をして出かけましょう。 登山教室 「山旅クラブ」 富澤光弘 <日本山岳ガイド協会 認定 山岳ガイド I > |
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